なぜ絵本の読み聞かせをするのか…?
2024年11月22日(金)今日の出来事
ひまわり組となずな組では、週1回、散歩先でも「絵本の読み聞かせ」をしています。室内では午睡前と夕方ののぞみの会で毎日読んでいますが、屋外でも絵本…。開園当初から続いている、のぞみの散歩の特徴でもありますが、屋外なので室内よりも絵本以外のものが目に入ってきます。2歳児や年少くらいまでは、そういう車や虫などの「誘惑」の方が気になって、絵本に集中できない子もいますが、回数を重ねていく内、少しずつ視線が集まるようになります。(ただ、子ども達は「じのじの」して全然聞いていないようで聞いていたりもするので、態度だけでは分からないことも…。)年中や年長になると、どんな場所でも集中して聞き、物語を楽しめるようになってきます。
保護者の皆さんも、ご家庭で絵本を読んであげる機会もあると思いますが、そもそも絵本の読み聞かせはどんな効果があるのでしょう。のぞみでは、絵本でも「年間計画」があり、ただ読むだけでなく、読んだ後に簡単な質問をして、春頃はまず「手の上げ方」「返事の仕方」など「発表の仕方」から始まり、次第に内容が理解できているか、「事実確認」の質問をしたり、年長などには「登場人物の心情面」に関する質問もして、絵本を深く読み込んで、その世界観を豊かに楽しめるように…と計画して実施しています。そのため私達保育者も、絵本をよく考えて選ばないといけないのですが、何より子ども達が絵本を楽しみ、そしてそれが本に親しむきっかけとなり、将来にわたって読書の習慣ができたら…と思いながら選んでいます。
そんな絵本。絵本なのでもちろん「絵」があり、小さい子は読み手が読む「言葉」よりも、どちらかというと「絵」の方をじっくり見て、そこから多くの情報を得ているようです。一見、ただ眺めているようですが、その観察力はすごくて、読み手も気付かない絵に関する細かいことを指摘したりします。そして成長するにつれ、「言葉」からの情報も多くなり、大きい子に質問をすると「こんな風に言ってたから…」など、「言葉」を聞いて物語を理解してるなと、変化を感じることができます。
〈やっと秋らしい天候🍁〉
〈散歩では土手登りや・・・〉
〈山登りにも挑戦❗「みな、もうちょっとだ、頑張れ~🚩🚩」〉
「言葉」での理解。絵本以外にもそれがよりはっきり分かる時間があります。ひまわり組では午睡時、布団に入ってから子ども達からリクエストが。それは先生による「語り」です。絵本や本なしで、昔話などを語って聞かせるものです。つまり情報は「言葉」だけになります。年少まではちょっと難しいようで、途中で眠ってしまう子もいますが、(それも「語り」の効果?)年中以上はしっかり聞いていて理解できるようです。当初、太田先生が語ってくれていましたが、ある日、太田先生ができない時、「代わりにめぐみ先生がやってよ」とリクエスト。「語り」はあまりやったことがなく、うまく話せる自信なし…。
しかし、決まった物語ではなく、自分自身のことだったら話せるかもと思い、「じゃあ、先生の小さい頃の話でいい?」と聞くと、「聞きたい!」と期待大の表情!子ども達と同じ保育園の頃を思い出しながらどうにか話しました。すると、子ども達は興味津々、「もっと聞きたい!」と、それから週1回、子どもの頃の「めぐみちゃんの日」が設けられ、それは他の先生にも飛び火、「かずえちゃんの日」「あやかちゃんの日」も設けられました。
〈秋晴れが続くといいな・・・😊〉
「お姉ちゃんのお菓子まで食べてお母さんに怒られた話」など、本当にたわいもない日常の話なのですが、絵本よりも食いつきの良い子ども達。しかし、もう40年!?も昔のこと、なかなか思い出せずネタがない時も…。すると、「この前と同じ話でいいからやって!」と。どうしてそこまで興味を持つのだろう?「先生達も悪いことしてたんだ!」など親近感を持ったり、先生と子どもとの距離がぐっと近くなる効果もあるのか…?昔から読み継がれている良質の絵本も良いですが、こういう「語り」も子ども達の興味をそそるものがあるようです。新たな発見です。
(文責・倉田)
[給食室より]
今週の給食のおはなしは、おいものおはなしをしました😊さといも、じゃがいもを潰すお手伝いをしてくれたボーイズたちです😁✌️
今日は秋晴れの中、園庭でだご汁会♪おかわり続出!みんなで楽しく食べました😊⭐️