実践の盲点?
2024年10月18日(金)今日の出来事
いつもはひまわり・なずな二クラスで長い列をなしながら、暑い日も寒い日も、雨にも風にも負けず毎日行っている散歩。この日はクラスマッチ(綱引き)の練習で交互に園庭を使うため、クラス別での散歩になりました。行先は園からも近く、上のクラスはほとんど行かないゾウさん公園。公園には鉄棒とブランコがあり、普段は人数も多いため、他の場所でもブランコは乗らない約束です。ただしこの日はひまわり組のみ、特別にOKにしました。散歩ではなかなか乗らないブランコ、自分たちの幼少期の頃のイメージで、小さい子も乗れるものだと思っていました。が、ある年少さんは鎖の握る場所もわからず下の方、どうにか乗れたと思ったら、そのまま後ろへすってんころりん!周りの子たちに握る場所を教えてもらい、再度チャレンジ。背中を押してもらいながら楽しみました。しかし今度は降り方がわからず、足で勢いを止めるも止めきれないまま降りようとして尻餅!しかしその隣では同じく年少のみなが、軽々とブランコに乗り上手に漕いでる姿が…子どもたちに聞くと、ブランコに乗った経験があまりない子もちらほら…思わぬ所で経験の差が明るみになりました。
のぞみではたんぽぽ組はブランコに乗りますが、自分で乗って漕ぐという段階まではたどり着けないまま進級します。園以外でブランコに乗る経験がない子は、そのままで止まってしまうのです。ブランコの漕ぎ方や危機管理(柵の外で待つ、乗ってる人の前後へは行かない)など、経験しないと分からないこともたくさんあります。
私の家の近所の公園には、ブランコと滑り台があります。去年は息子も自分で乗れず、乗りたがる時は抱っこして乗せていました。たまたま近所に住む同い年の女の子と遊んだ時、息子より背が低いのに膝をブランコに乗せひょいっと座るやり方を教えてもらい、今では一人で乗り、少し大きい子や小学生がブランコに乗る姿を見て、足を伸ばしてー、曲げてーの漕ぐ練習中です。そういった子ども同士の関わり一つで、遊び方を学んでいくのです。
少し前はブランコだけでなく、シーソーやジャングルジムなどで遊べる公園もたくさんあり、遊びながら体の動かし方や危険なことも学んだと思います。しかし今の時代、遊具での事故があるとすぐに「危険」と判断され遊具を撤去、またいつ起こるかわからない災害への懸念から、防災公園として遊具も「何もない公園」が広がっているようです。
また、公園が近くにない、ショッピングやゲームなど遊べる(時間をつぶせる)物や場所がたくさんある、家事やお子さんの習い事などで忙しいなど、公園で遊ぶ機会も減っているのかもしれません。
のぞみの子どもたちは、遊具がなくとも虫探しや友達と笑顔で走り回り、ジョギングや鍛錬などで体力向上を図りながら、四季の移り変わり(自然)を感じる日常を大切にしてきましたが、時には遊具で遊ぶことも必要かもしれないと、今回の出来事で考えさせられました。
グーグルマップなどで「ジャングルジムがある公園」「シーソーがある公園」と検索すると、意外と出てきました。町内で行きやすいところだと、図書館のあるミナテラスの公園や、保健センター横の公園にもブランコがあります。
ブランコに乗れないから、ジャングルジムに乗ったことが無いからといって日常生活の中で困ることはないかもしれません。ただ、目先のトラブルを防ぐために何でも「取り除く」ことが、子ども達の今後の生きる力を退化させてしまわないか心配です。
気温もやっと落ち着いてきたので、お天気の良い週末にはおにぎりや水筒を持って公園でピクニックも楽しめそうですね!
*「お知らせ」も更新しているので、確認をお願いします。
文責:今村
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今週は、きのこの絵本を読みました!豆腐のスープの中にもきのこが入ってるよー!とお話したけど、みんな覚えてるかなー!?おうちで、聞いてみてください( ◜‿◝ )♡